2008年10月29日

「自費出版」と「商業出版」

本を出す方法には、大きく分けて二通りあります。
それが、自費出版と商業出版です。

・自費出版とは、自分で費用を負担して出版すること
・商業出版とは、出版社が負担してくれること

自費出版は自分で費用を負担するため、自分史や会社の社史、追悼集、趣味の本など、自分の書きたいコトを書籍にすることができます。
そのため、書店になかなか並べてもらえないため、特定の人たちを対象に発行することになります。
自費出版をしている会社のなかには、出版が目的ではなく著者からの制作費が目当てといったことがあるようです。
悪徳出版社になると、巧妙な契約書を取り交わし、多額な制作費を請求されることもありますので、注意してください。
また、協力出版、共同出版と言って、本の制作費や広告宣伝費などを著者と出版社が折半する方法もありますが、その定義はとくにありません。
一方、商業出版は費用を出版社が負担するため、ある程度の売れ行きが見込めないと書籍にすることは難しいです。
ただし、発刊することができれば、書店に並べてもらえますし、多くの読者に読んでもらうことも可能です。
出版社で企画を通し、多くの工程で経て書店に並ぶからこそ価値がありますし、認められるのだと思います。
いずれにしても、本は発刊されれば、後に残る一冊の本です。
自分の分身ともいえる本になります。
同時に、読者に読んでもらって始めて価値の出る本です。
じっくりと時間をかけて、満足できる本を作るようにしてください。
「本を出してもらえるなら…」と安易に考えずに、本を出す本当の目的を再認識して、最適な方法で本を出すように努力しましょう。
posted by gotts at 20:21| 「本を書きたい」と思ったら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

条件面の敷居を下げるアドバンテージ

アドバンテージとは、あなたの利点を提示することです。
利点には2通りあります。
投資額である原価を下げる提案と書籍を売って投資額を回収しやすくする提案です。
私の経験則ですが、出版社が喜びそうな条件は、以下の通りです。

■原価を下げる提案
・印税率を下げる
印税率は、出版社ごとに決まっておりますが、その率をこちらから下げる提案をすること。

・印税を実売印税にする
初版の印税は、刷り部数に対して支払われますが、それを実際に売れた部数に対して支払ってもらうことにより、出版社のリスクを軽減すること。

・買い取り
刷った部数のうち、何部かお金を出して買い取ること。
ただし、1000部以上でないと、出版社にとって魅力のある条件とはいえません。

・持ち出し
自ら原価の一部を負担すること。

・出版記念セミナーの開催
出版社主催のセミナーを無報酬で行い、その収益を原価に充当してもらうこと。

■回収しやすくする提案
・著者キャンペーン
著者が自ら購読者に特典を提供して、知人などに購買を促すこと。
著者がメルマガを発行していて、多くのメルマガ購読者がいる場合に有利となる。

・広告出稿
アフィリエイターやメルマガ発行者に協力してもらい、書籍の紹介をしてもらうこと。
もちろん、新聞などへの広告出稿の費用を負担してもよい。

・読者特典
読者限定サービスとして、CD-ROMに価値のあるコンテンツを収録したり、メールサポートを行うこと。

読者にとって魅力的な特典を提供することにより、書籍の売上に貢献する。
進行可否が微妙な企画について、このような条件提示は非常に有効なので、企画書にこういった条件を書いておくと良いでしょう。
posted by gotts at 20:19| 企画書の注意点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企画の裏付けになる添付書類

添付資料は、新聞・雑誌記事や各種数字データなどのことです。
自分が掲載された新聞や雑誌の切り抜き、市場規模が分かるようなデータは、企画書の裏付けとして添付することで、企画書に説得力を増す効果があります。
そのため、添付資料は多いに越したことはありませんが、必ず、第三者による客観的な資料のみにしてください。
別途、資料を作成して添付したところで、企画書を書いた本人がまとめた資料には、全くといっていいほど効果はありません。

他にも、イメージしやすくするために誌面イメージを添付しても良いでしょう。
誌面イメージは、どういう書籍になるのかをイメージしてもらうために役立ちます。
誌面イメージだけではなく、イラストや図版のタッチも添えても良いでしょう。
出来上がりの誌面イメージができて、そのイメージされた書籍が売れそうであれば、企画はより通りやすくなります。
また、誌面イメージだけではなく、サンプル原稿を添えても良いかもしれません。
サンプル原稿が用意できないのであれば、企画書の内容のブログやメルマガ、情報商材などを添付しても構いません。
出版社の方は、原稿の納期などに非常にナーバスなので、サンプル原稿がたくさんあると、スケジュールへの不安が軽減します。
ただし、同時に文章力も判断されますので、しっかりチェックして添付するようにしてください。
posted by gotts at 20:16| 企画書の注意点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

諸刃の剣になりうる仕様

仕様は、本の大きさやページ数、使う色数のことをいいます。
紙質などについても書いてみても良いでしょう。
そこに、書籍がより売れそうな提案が書かれていると良いでしょう。
自分の希望を書いても構いません。

ただ、企画書は、書いた人間と読む人間とでとらえ方が違います。
企画書を書くときに、「こんな形態で本を出したいなぁ〜」と希望を書いたとしても、読む人間は、それを著者の条件だと思う場合があります。
このとらえ方の違いから、企画書を書いた人間はあくまでも希望なので、譲歩するつもりであっても、読む人間は条件だと思って読むため、その企画書だけで進行可否を判断することになります。
結果、そのすれ違いで、本になるチャンスを逃すことも少なくありません。
そこで、希望を書く場合は、「希望」と書き加えましょう。
そして、譲歩する余地があるコトが伝わるようにしてください。
もちろん、とくに希望がないのであれば、この項目自体書く必要はありません。
posted by gotts at 20:13| 企画書の注意点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企画を通すための裏技

企画の進行が決まりやすくなる項目について説明します。
提案することで企画の進行が決まりやすくなる項目は以下の通りです。

・仕様
・添付資料
・誌面イメージ
・アドバンテージ

ここで紹介する内容は、大きく分けて、2つの目的があります。
一つは、この書籍がより売れそうと思ってもらうこと、もう一つは、出版社のリスクをより軽減することです。
出版社は、一冊の書籍を発刊するために300万円以上の投資をすることになります。
そして、その投資額を回収し、その上で利益を追求しなければなりません。
そのため、その投資額を下げる提案や投資額を回収しやすくする提案は、出版社にも喜ばれるだけではなく、企画進行可否を判断する上で、重要なのです。
posted by gotts at 20:11| 企画書の注意点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一生残る著者名

著者名は意外と重要で、出版社では著作物がある場合、その本が売れたかどうかが2冊目の企画の進行可否に大きな影響を与えます。
書店でも、その著者の著作物が売れたかどうかで、平積みにするか、棚差しにするか、返本するか判断することがあります。
つまり、売れない本を書いた著者は、「売れない著者」という烙印を押されるのです。
これは、ときに企画内容よりも重要視されることがあります。
もし、すでに著書があって、その本があまり売れなかった場合、著者名を別の名前(ペンネーム)にすることも検討してみましょう。
売れない本の実績より、何も実績がない方が、これから売れる可能性があると判断される場合が多いのです。

また、これから本を書かれる場合でも、著者名が売れない本を出された著者名と同姓同名だった場合、著者名は変えられた方が良いかもしれません。
出版社の担当者とは直接お話しができますので、誤解を解くことはできますが、書店ではその判断がつかないため、同一人物と見なされる場合が多いからです。

著者名を変えることに違和感がある方は、はじめから「〜研究会」などにして、その会の主宰者は自分である旨を奥付の著者紹介欄で記載する方法もあります。
著者名は、あくまでも表紙に記載される名前で、その名前がデータベースに登録されるので、売れなかったとしても、その「〜研究会」の「〜」の部分を変更するだけで、著者名を変えるのと同じ効果を得ることができます。
そうすることで、元の名前は同じく、複数の著者名を得ることができますので、著者名をコロコロ変えるより、実績として残すことができます。
著者名をコロコロ変えることは、実績として残しづらく、「実はどれも私です」と言ったところで胡散臭さが増すだけですので、それは避けたほうが良いと思います。

いずれにしても、著者名はいろんな意味で末永く残るものですので、慎重に考えるようにしてください。
posted by gotts at 20:07| 「通る」企画書の書き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

すでに著書がある場合

出版業界では、著書があり、その著書が売れた実績を残していれば、比較的、次の企画は通りやすくなる傾向があります。
しかし、その著書が、共同出版や自費出版では意味がありません。
基本的に、他社の書籍の部数はわかりませんが、共同出版や自費出版だと初版部数が少ないことは知られています。
必ずしも少ないわけではありませんが、「少ないだろう」という先入観で見られるため、増刷するぐらい売れていたとしても評価されにくいのです。
また、共同出版や自費出版は、お金を出せば発行することはそれほど難しい話ではないので、お金を出して発刊した本だと認識される傾向もあります。

共同出版や自費出版をメインにしている出版社でも、たまに出版社側から依頼されて執筆する商業出版(お金を出さずに、逆に印税をもらえる)として発刊される場合がありますが、その実態は、外からは分かりません。
つまり、依頼されて執筆した原稿であっても、共同出版や自費出版をメインにしている出版社から発刊された本は、実績として認められずらいことになります。

なので、いくら著書があったとしても、その著書が共同出版や自費出版であるのであれば、あえて著者プロフィールには記載しないのも手だと思います。
足元を見られる可能性があります。
posted by gotts at 20:05| 「通る」企画書の書き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カテゴリーを明確にしよう

最近では、書籍発刊後にすぐに売れない本は、翌月に1000部以上が返本されてきます。
返本されてしまっては、その後、売れる可能性はかなり下がります。
そこで、息の長い本にするために出版社は「元棚」を明確にした企画を好みます。
元棚とは、書籍が本来置かれるべき棚のことをいいます。
棚はご存知の通り、書店にある棚のことですが、棚はカテゴリー分けされています。
書籍は、発刊されると、まず、各棚の前に平積みで置かれます。
そこで売れれば、より目立つ場所に移動になりますが、結果がでないと次の新刊と差し替えられます。
その時、置く棚が明確だと、棚差しされますが、どのカテゴリーに置く
べき書籍なのかが不明瞭だと、返本されるのです。
つまり、どこのカテゴリーの棚に置くべき書籍なのか明確な書籍のほうが息が長い書籍となるのです。

大手書店では、棚もかなり細分化されておりますので、営業の本であれば、「ビジネス」だけではなく、「ビジネス」の「営業」というぐらい明確にしなければなりません。
できたら、置かれたい棚のキーワードが書名に入るようにすると良いでしょう。
posted by gotts at 20:02| 「売れる」企画の考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

出版社の企画が決まるまで

本を出版するためには、出版社に企画を提案し、進行が確定しなくてはなりません。
ほとんどの出版社では、企画を提案して進行が確定するまでに2〜3回の会議を通過する必要があります。
各会議で話し合う内容や参加するメンバーは異なることが多いのです。

○1回目の会議
ここでは、編集部内でネタを吟味します。
この時点では、書名案と企画概要ぐらいの簡単な情報で、多数集まったネタから選別するのが目的です。

○2回目の会議
ここでは、1回目に通過したネタをより詳細に検討します。
この時点ではじめて企画書が必要になります。
ここを通過したら、よほどの事情がない限り内定となります。

○3回目の会議
ここでは、確定を前提として、営業など他の関連セクションの方も含めて、部数や価格、ギャランティなどを詰めます。
企画としては良くても、採算が見合うかなどにより、最終的な結論が出ることになります。

企画書を作成するということは、1冊分の本を書くのと同じぐらいの労力がかかります。
しかし、ネタ自体が面白くなくては、不毛な作業になってしまいます。
つまり、A4 2枚に企画書をきっちりまとめたとしても、書名案と企画概要を見ただけで、ボツとされ、その後の部分は見てもらえない、という状況が起こりえます。
なので、直接、出版社の方にお話しできる環境にあるのであれば、段階的に企画書を作成したほうが良いでしょう。
また、ネタの段階では、出版社の方と話をしながら決まることもよくあります。

「こういう人がこういう本を書いてみたいそうなんですが…」
「あ、それ、面白そうだね」

この時点で、何もしなくても1回目の会議は通過できたも同然だったりします(こういう場合、出版社の方が会議用の資料は作成してくれるため、企画書は必要ありません)。
ちなみに、この会話を出版社の編集長や社長といったある程度の決裁権を持った方との会話だと、2回目の会議もほぼ通過できたも同然となるでしょう。

3回目の会議はギャランティが決まる重要な会議なので、ここは両者共に軽々しく考えてはいけません。
その結果で出版社側が却下することもありますし、逆にこちら側からお断りする場合もありえます(極端に低額なギャランティ提示など)。

すべての出版社がこのような流れではありませんが、平均的にはそれほど外れていないはずです。
企画確定までのプロセスを理解することで、より効率的に売り込みができるはずです。
posted by gotts at 20:01| 「企画採用」までのプロセス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

納期を考えよう

企画書の「納期」では、原稿の有無や原稿がどれぐらいで仕上がるかが分からなくてはなりません。
理想は、既に原稿ができている事です。

可能であれば、「企画進行確定後、30日前後」など、前提となる起点を明示した上で、具体的な数字を出すようにしてください。
旬な企画であれば、納期は早いにこしたことはありません。
また、納期だけではなく、「この本のためなら、執筆期間は他の仕事を断って注力します」など、本にかける熱意や意気込みも書いておくと良いでしょう。

逆に無理な納期を書いては絶対にいけません。

原稿が遅れると、その後の工程に控えている多くの方々に迷惑が掛かってしまいます。
また、最悪の場合、発刊が延期などの事態に陥ってしまいますと、さら
に被害は拡大し、金銭的な実害も発生する場合もあります。
そのため、書くのが遅くて、凄い作品を書き上げる作家さんよりも、多少、荒削りでもスピーディーに書ける作家さんの方が好まれるのが実情です。
逆に運がよければ、そのことを逆手にとることもできます。
それは、他の方の原稿が遅れて困っているタイミングで売り込みをかけると、その穴埋めとして企画進行が確定する場合があるのです。
もちろん、穴埋めなので、原稿ができていないとそうはなりません。
ただし、原稿さえあれば、たとえ文章が多少稚拙であっても、あとは編集者が修正し、完成させることが可能です。

いずれにしても、はじめての著書の場合、納期はとても重要になりますので、企画が確定しないと無駄な作業になる可能性がありますが、事前に原稿を書き進めておいても良いでしょう。
posted by gotts at 19:55| 企画書のポイント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。